ほのぼの日常

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時代は変わった。

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イスラエルには、戦場に赴く前に自分の精子を凍結保存する男がたくさんいる。息子や夫の死後に精子を採取して保存する遺族も増えている。全ては血筋を絶やさないためだ。


死因にもよるが、精子は死後48時間以内なら採取・保存が可能とされる。通常は、医師が外科的に精巣を切断して採取する。措置が早ければ早いほど良好な状態の精子が得られる。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180316-00010005-newsweek-int


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国の事情が違えば考え方が180度違うのはよくある話です。

特にイスラエルは正式に国と認められていない上に、何度も中東戦争を戦い、現在もガザやアラブ諸国と問題を抱えています。



そもそもイスラエルはユダヤ人の国です。

ユダヤ人と言えばヒトラー率いるナチ党に迫害を受け全滅させられるぐらいの勢いで虐殺された歴史があります。そのため血筋を絶やさないという考え方が強くあるのかもしれません。



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ドナーの同意なく体外受精を行うことが禁止されているオーストラリアのニューサウスウェールズ(New South Wales)州で23日、体外受精治療の同意書に署名する前日に事故で夫を亡くした女性が、夫の遺体から取り出した精子を使って子どもをつくることを裁判所で認められた。


http://www.afpbb.com/articles/-/2801921


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これは決してイスラエルだけの話ではないのです。


愛していた彼の子供が欲しいと思う女性はおそらく少なくないはずです。特に結婚して日が浅い夫婦や、子供を欲していましたが子供を授かる前に夫に先立たれてしまった‥など状況はいろいろ考えられます。


残念なことに死後の期間が長いと精子が死んでしまうため、決断する時間も自ずと短くなってしまいます。




主が心配なのは母子家庭でやっていくのがやはり難しいのではないかと感じてしまいます。

しかし、そんなわかりきったことをひっくるめて彼との子供が欲しいと思うのであればやはり奥さんの意思を尊重してあげて欲しいです。



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凍結保存技術は、「死後生殖」も可能にします。夫が病気や事故で亡くなってしまっても、凍結保存しておいた精子を使って、残された妻が亡き夫の子どもを生むことができるのです。


しかし死後生殖は、現在日本では認められていません。2001年、四国に住む40代の女性が亡くなった夫の冷凍精子で出産しましたが、誕生時にすでに父親の死後300日を経過していたため、法的に子どもと父親の父子関係が認められませんでした。間違いなく遺伝的つながりのある親子なのに、親子と見なされない――。こんな事態が実際に発生しているのです。


https://m.huffingtonpost.jp/atsuko-kobayashi/dead-husband-sperm_b_4991253.html


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ただ、残念ながら日本では死後生殖は認められていません。


こういった行為が認められてない理由は記事にも書いてあるのですが、デザイナーベビー問題です。

デザイナーベビーとは遺伝子組み換え技術を使って、親の望むような外見や才能?を手に入れた子供を作り出す技術です。



聞いただけでゾッとする話ではありますが、もしもデザイナーベビーが認められた世界が来たら、どの親もデザイナーベビーを選んでしまうと思います。

なぜなら他の子より優秀だからです。あるいは親が望んだ能力が子供を幸せにしてくれると考えるからです。



しかし、これには大きな問題が起きます。

おそらくこういった技術を使えるのは富裕層などの一握りの人達です。


必ず反感をかいます。それがまた1つの争いの種となるのです。



これはSFな話だとは思いますし、実際にガンダムSEEDという作品で描かれています。

簡単に説明すると私達みたいな遺伝子組み換えを使われないで産まれた人々をナチュラル、遺伝子操作を受け産まれた人々がコーディネーターと呼ばれ、この2つの世界が戦争する話です。



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技術はたった3年前に 出てきたばかりですが 業界を席巻しました 技術はとても速く発展していて 科学者たちには途轍もなく刺激的です 私も魅了された科学者の一人で 自身の研究所で実際に使っています 誰かがその先まで踏み出して 遺伝子組み換えヒト胚を作成し続け デザイナー・ベビーを作ってしまう のではと思っています この技術は今や世界中へ 伝わっています ほんの3年前に現れて こんにち文字通り 数千のラボが これを所有し それぞれに 重要な研究を行なっています その殆どは デザイナー・ベビーには興味もなく 疾患やその他重要な科学的テーマを 研究しています CRISPR技術で 多くの良質な研究が行われ 以前は何年もの歳月と 数百万ドルの費用をかけて行なっていた 遺伝子組み換えが 今では数週間と 数千ドルでできてしまうというのは 科学者の私には非常に 素晴らしいと感じられます しかし同時に 極端に行き過ぎる人に対しても そのドアが開いてしまいます そしてある種の人々にとっては その活用目的は 科学的なものでは無いでしょう 彼らは科学の目的により 動機付けられておらず イデオロギーや 利益の追及などに駆られて デザイナー・ベビーを 生み出そうとするでしょう


https://www.ted.com/talks/paul_knoepfler_the_ethical_dilemma_of_designer_babies/transcript?language=ja


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最後に


この技術を使えば、女性は子供が欲しいと望めば子供を産む機会が通常より増え、子供を授かる可能性が非常に高くなります。タイやアメリカの場所によっては男か女か産み分けさえそできるそうです。



私達の科学技術は日々進化しています。ロボットもそうですが、もはや人間さえ作ることがほとんど可能になった世界に暮らす私達が理性的な判断をし続けることができるのでしょうか。


倫理に価値観などその時代によって変化し、我々の都合の良い考えなどにいくらでも変えることができます。


戦争は理性と狂気のせめぎ合いと言いますが、科学も理性と倫理の戦争と言っても過言ではありません。



理性が勝つことを願います。