ーー結局は歓迎されないーー
http://www.bbc.com/japanese/41632000
オーストリアの総選挙でなんと31歳の若き首相が誕生しました。
その名もセバスティアン・クルツ氏です。
彼は2013年で既に最年少の外相でした。
なぜ選挙で勝てたのでしょうか。
選挙の争点となったのは 難民 です。
彼らの難民に対する政策は
①欧州への移民の流入経路の閉鎖
②難民への社会保障支払いの上限設定
③社会保障の受給に国内での居住5年以上を条件にすること
などです。
選挙結果的には、この政策をオーストリアの国民が支持したということです。
難民に対して厳しい政策を掲げているのはオーストリアだけではありません。
最近はオランダやイギリス、フランス、ギリシャもそうです。
あの難民に対して寛容なドイツでさえ、新興右派政党の「ドイツのための選択肢」(AfD)に議席を取られ、その対応のために難民の上限を設けたほどです。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2017100900335&g=isk
政策の差はあれど、難民に対する政策は刻々と厳しいものになっています。
難民がヨーロッパを目指す理由の一つは少なくとも自国より安全だからです。
銃弾や砲弾は降ってこず、地雷は埋まっていないなど死と隣り合わせの生活から抜け出したいはずです。
しかし、この難民に紛れてテロリストが入り込んだり、生活に馴染めず犯罪に手を出してしまうような人たちがいるから非常に問題なのです。
そして、残念ながらそういった人たちを見分けることは不可能です。
残念ながら日本も他人事ではありません。
http://www.sankei.com/smp/politics/news/170924/plt1709240017-s1.html
ちょっと前の記事ですが、麻生氏がこのような発言をしました。
武装難民かもしれない。警察で対応するのか。自衛隊、防衛出動か。射殺ですか。真剣に考えなければならない
この発言は、万が一朝鮮戦争が起きた際に、近くにある日本に押し寄せてくるであろう難民の中で武装しているような難民、あるいは戦争から逃げてきた兵士などがいたらどのような対応をするのかみたいな発言でした。
この発言を アサヒシンブン は難民に対して射殺みたいなイメージ操作をした疑いがありました。
射殺の発言はあくまで難民が武装していたらどう対応すべきかなのであって、全ての難民に対してではないとわかっているのにも関わらずの発言の抜き取りには驚きました笑
麻生氏も乱雑な発言だったとは思いますがその辺は置いときます。
主的には朝鮮戦争であれば武装して逃げてくる難民は兵士や工作員以外だったらいないはずです。
欧州に逃げてきている難民もおそらく持っていないか、捨てたか、逃げる際に売ったか、国境に着いた時に銃を渡したり、調査されているでしょう。
では、もし朝鮮戦争の際に難民が日本に来たらどのような問題が起こりうるのでしょうか。
①日本のどこに収容?一時的に滞在してもらうのか
この狭い日本で、万を超えるような朝鮮半島の人たちが来たらどこに滞在してもらえばいいのでしょうか。中国やロシアなど広ければ解決できそうな問題ですが日本では難しいです。
おそらくマンション的なプレハブを多数用意したり、公園でテント生活にも限度があるでしょう。
②どこまで支援するのか
人道的な配慮と言って飲み水や食べ物などは支給したりするでしょうが、薬や金銭的な支援はどうするのでしょうか。
おそらく税金で賄うのでしょうがかなりの予算が必要となり、私達はわかっていても、もしかしたら反感を持ってしまうかもしれません。
他にも治安や労働の搾取問題、賃金などで揉めると思いますし、戦争が終わって全員を帰らすのも一苦労だと思います。
しかし、これは全て朝鮮戦争が起きた時なので現在は大丈夫です。
日本の場合問題なのは、外国人実習制度の悪用や、密入国やオーバーステイなどです。
特に実習制度はきちんと利用している企業もありますが、悪用するような企業もあります。
そういった悪用する企業を是正させない限り問題となり続けると思います。
最後に
難民を受け入れないなんて人道的配慮に欠けるなどと思いますが、これは当事者でない我々が批判してはいけません。
なぜなら未だ対岸の火事みたいなこともあったり、実感がわからないからです。
反対に難民の方たちに国に帰れなどと言う資格ももちろんありません。
私達は難民の気持ちなど一つもわかるはずないし、私達は恵まれすぎているからです。
当たり前のように食事をし、仕事や学校へ行き、好きなことをやって、何にも恐れず寝れる
こんな私達が難民の気持ちを理解できるなどと言ったら難民の方々に大変失礼であり馬鹿にしていると思われてしまうのではないでしょうか。
難民 と言う言葉がなくなるような世界になるには私達はどうすればいいのでしょうか。