ほのぼの日常

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ーー対立は収縮するのかーー


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171005-00000011-reut-eurp



アイルランド、クルド人、次はカタルーニャ


この3つに共通するのは、独立したい機運が高まっているのと、独立を巡る住民投票を実施したということです。



アイルランドは住民投票の結果が反対だったのでなんとか収まりました。


クルド人の住民投票の結果は賛成でしたが、他国から認められることはまずありませんし、認められるには内戦になって独立を勝ち取る他ありません。




では、カタルーニャはどうだったのでしょうか。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171002-00000013-jij-eurp


カタルーニャの住民投票の結果はなんと賛成が90%でした。

しかし、これは約530万人の有権者のうち226万人の4割ぐらいしか投票していません。


投票率が低い理由は、独立派の中でも中央政府の認めない住民投票を嫌がって棄権したり、中央政府が警官を派遣し妨害したことです。

けが人も約800人ほど出て問題となりました。



主的には、この住民投票の結果が民意とは言い切れません。

もしも、民意を組む投票を実施するのであれば投票率が8割強は必要だと思います。



https://beauty.yahoo.co.jp/lifestyle/articles/777305



カタルーニャとはもともとスペインとは別の独自の文化や言語を持つ民族です。

1700年代にスペインによって占領されました。今でもスペインに占領された日をカタルーニャの日と制定されています。


その後、スペイン内戦時にフランコ将軍の独裁下のもとで、カタルーニャ語を禁止されました。


戦後はスペインを構成する17の自治州の1つとなり、今ではスペインのGDPの5分の1を占める州です。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171002/k10011164741000.html



ちなみにカタルーニャが独立を画策したのは今回だけではありません。

2014年にも住民投票を実施していて、結果は賛成でしたが、裁判所には違憲とされ、その後カタルーニャの政治家達は公職追放されました。



カタルーニャの不満がここまで強くなったのは、2008年のリーマンショックの影響です。

経済状況が悪くなり、自分達が納めている税金の恩恵が十分ではないという不満が、スペインからの独立を支持する党に流れたことが住民投票のきっかけでした。




現在、カタルーニャ政府は中央政府に調停を呼びかけていますが、中央政府は応じようとしていません。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171005-00000011-reut-eurp


逆に中央政府側は、このままカタルーニャが一方的に独立を宣言するのであれば、法の力で自治権を停止するそうです。

おそらく、カタルーニャ側が自治権停止を応じないでしょう。




では、解決するにはどうすればいいのでしょうか。


主的にはカタルーニャ政府とスペイン政府の対立を沈静化するためには第三者の力が必要です。


その役割を担うのはスペイン国王だと思っていたのですが、フィリペ六世はカタルーニャ独立を非難し完全に中央政府寄りになってしまいました。


https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20171004-00000017-nnn-int


次に仲介役になれるとしたらEUです。

EUがカタルーニャに加盟は認めないと表明すれば効果があるでしょう。


主的な双方の落とし所としては、自治権拡大か、中央政府が介入しないカタルーニャ独自の収入を認めるなどではないでしょうか。





最後に



カタルーニャがもし独立したとしても、その後果たしてやっていけるのでしょうか。

独立したとしても外資が逃げてしまえばやっていくことは難しいです。


カタルーニャの主な収入はバルセロナなどの観光業です。観光業は不安定な収入なのであまり頼ることはできません。



さらにEUに果たして加盟できるのでしょうか。中央政府が独立を認めたならまだしも、一方的な独立では加盟を認められることはないと思います。


つまり、独立とは他国から認められなければ自達成できないということです。



おそらく内戦まではいかないと思いますが、一筋縄ではいかない問題で、解決するにはもう少し時間がかかりそうです。